留学生活のバックアップ

北京外国語大学は1941年に創設され、中国で最も歴史が古く、最も多くの言 語を教授する教育体系を完備した外国語大学であり、また中国で最初に外国人留 学生を受け入れ、中国語課程を開設した高等教育機関の一つでもあります。
北外は101の外国語言語、121の本科専攻科を有し、海外に23か所の孔子学院および孔子学堂を擁する、国内トップクラスに位置する大学であり、84の国 と地域の299の大学や学術機構と交流協定を交わしています。
北外は多言語と活発な国際交流提携という利点を最大限に活用し、大学の高品質な資源を収集し、不断に外国人留学生の募集および育成システムの新モデルを積極的に模索しています。
2008年より,本学の留学生教育は非言語学科国際化コースへといっそう拡大 され、単一の中国語教育から非中国語および学位取得教育への転換を実現しまた。
現在、本学の外国人学生募集業務と育成計画は絶えず改善され、一般中国語研修から学歴(学士、修士、博士)取得教育まで、数週間の短期強化研修から数年 間にわたる系統的学習まで多層的な教育体系を形成しています。現時点で本学はすでに外国人学生4万余名を育成し、卒業生は世界各国の外交、教育、新聞出版、経済貿易などの分野で活躍し、はなばなしい業績をあげています。
この原稿を記した時点で北外には世界93か国の1,147名の外国人留学生が在 籍しており、日本の高校を卒業後にここへ学びに来れば、世界各地の友人と知り 合うことができます。
今後、私たちはこれまで通り北京外国語大学の建学理念「外[外国語]、特[特 色]、精[エリート]、通[あらゆることに通用する人材]」と校訓「兼容併蓄[異 なるものを同時に受容する]、博学篤行[広く学び篤く行う]」の精神を受け継ぎ、 本学の外国人留学生に対しては中国を知り、中国の友となるような人材になって ほしいと期待します。思考弁別能力と異文化を乗り越える能力をもち、卓越した 競争力とグローバルに活躍できるハイスペックな人材を育成するよう絶えず努力 します。

国際交流教育後援会の北京事務所は東院の中文学部内にあります。駐在している私の主な業務は下記のようになります。
(1) 学生の皆さんの生活上や学習上の悩み、困ったときの相談(毎年1回全員に個人面談を実施しています)。
(2) 皆さんの中国語の学習に対するモチベーションの強化(学習方法のアドバイス、希望者への学習会実施、相互学習やランゲージパートナーの紹介)、就職活動のアドバイスなど。
(3) 成績表・出席表、学部から出される学務資料を本部へ伝達。学生の皆さんには、学生の皆さんには、学習に専念してもらうよう支援しています。
4年間という留学期間は長いように思えますが、あっという間に過ぎてしまうでしょう。この4年間で皆さんがより実践的な中国語力を身に付けられるよう、人としてより成長できるよう、何よりも卒業するときに「北京外国語大学」そして「香坂班」の看板を背負い世界に羽ばたけるようサポートをしています。どうかよろしくお願いいたします。
国際交流教育後援会が入学から卒業・就職まで留学生活をサポート

NPO法人国際交流教育後援会設立の目的は、国際的視野に立ち、日中友好交流促進に意欲ある日本の高等学校卒業生を、中国の国家重点大学の一つである、国際色豊かな北京外国語大学へ派遣し、日中両国および世界各国の留学生とともに4年間一緒に勉学し、交流しあって、大学卒業後は、世界を舞台に活躍できる人材を世に送り出すことにあります。そのために、国際交流教育後援会は、北京外国語大学中文学部の東京事務所の役割を担い、募集・入学業務、学費納入の代行、留学に必要な諸手続の代行、入学後の学習、生活指導、就職活動のバックアップ体制をとっています。
国際交流教育後援会は、日本では得難い恵まれた条件の中で4年間の充実した留学生活を送れるよう、強固な支援体制をとっています。また、困ったときには、一人で悩まないで国際交流教育後援会が派遣している北京常住駐在員に相談することができ、直面する諸問題の解決をサポートします。
北京外国語大学・中文学部は、皆さんを心からお待ちしています。
学生寮の中に香坂班学生専用の閲覧室を設置 しています。日・中に関する書籍をはじめ、小説、 ルポルタージュ、資格取得参考書、政治・経済・ 歴史関係など、さまざまな書籍をそろえ、学生の 勉学や生活に役立つよう配慮しています。現在蔵 書は数千冊があります。
大学授業はすべて中国語で行われます。ゼロ 入学学生にとっては最初は戸惑うと思いますが、 北京駐在員は新入生の希望に基づき、日本語も 交えて中国語の補習を実施します。これにより 中国語力ゼロからのスタートとなる新入生もス ムーズに 中国語を理解できるよう取り組んで います。
2003年7月、中文学部の設立に寄与された香坂順一先生の逝去の後、香坂家から寄託された基金により『香坂順一賞』が制定されました。この賞は毎年の卒業生の中から、香坂先生が理念とされた「学業修得とともに国際人としての人格を形成する」に最もふさわしい学生1名を選び授与するものです。

教育父母会とは
北京外国語大学中文学部香坂班で学ぶ子供たちを持つ保護者で構成される、発足から26年の組織です。北京外国語大学・東京事務所と連携し、北京で学ぶ子供たちが学業に専念できるように、そして安心して生活できるようにサポートを展開しています。
教育父母会の主な活動
年一回行われる通常総会において選定された役員が中心となり、以下の取り組みを行っています。―北京外国語大学・東京事務所から報告される現地動向や学校行事などに関する、保護者向け情報発信(父母会ニュース及びブログサイト)―北京で生活する子供たちに関わる各種課題解決に向けた活動―保護者からの様々な相談への対応。
教育父母会定例会
毎月(1、8月を除く)開催する定例会では、北京駐在員からの最新情報を入手しています。また、集まった保護者間での情報共有や様々な相談を行える場と位置付けることで、離れた地で生活する子供たちに対する保護者の不安解消に役立っています。
通常総会・懇親会
毎年7月に開催。父母会会員や在学生、NPO国際交流教育後援会の皆さんに出席をいただき、北京外大から招請した先生の講演会を開催しています。先生方のお話を、日本で“生”でお聞きできることが、保護者の皆さまに好評です。懇親会は、父母会OBや卒業生もお招きして、盛大な交流の場となっています。
