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卒業生からのメッセージ

一瞬一瞬を大事に、置かれている環境や状況を楽しむ
奥薗 まりも
学校法人明光学院高等学校出身
2023年卒業(28期生)

 私は将来語学を使う仕事に就き、その中でも英語と中国語を主に使う仕事がしたいという目標があり、そこで現地で生きた中国語を学べる北京外国語大学への進学を決めました。

 中国への渡航歴もなく、中国語力ゼロの状態で、中国に留学することに対して絶対に楽しむという気持ちで空港に行った日のことを今でも覚えています。初めは会話は疎か店で注文することさえ困難でした。しかし授業で習った単語を使い現地の方とコミュニケーションが取れた際の達成感は語学を学ぶ上でとても重要なことだと思います。大学内や留学生寮ではさまざまな国の学生がいる為、運動場や共同スペースなどでは積極的に行動し語学をはじめ文化や風習など色々なことを学ぶことができました。

 中国での生活にも慣れ始めた頃、コロナウイルスの影響により二年次からオンライン授業が始まりました。オンライン授業になり不安や戸惑いもありましたが、先生方が親身になって学生に寄り添い中国語を熱心に指導してくださるので、中国語学習へのモチベーションを保ち続けることができたと思います。コロナ渦になり、生きた中国語に触れることや一瞬一瞬を大事にすることへの重要性を改めて実感できたと思います。

 数ヶ月後に卒業し社会人になる私から皆さんに伝えたいことがあります。何事も楽しむことへの大切さをこの四年間を通し痛感しました。慣れない環境での生活、コロナ渦でのオンライン授業や就職活動など、今置かれている環境や状況に対して心から楽しむことを忘れないでほしいと思います。

 大学の先生方、香坂班の駐在員の方、先輩方のサポートにより留学生活や中国語学習ができたと思います。中国留学を少しでも考えている皆さんには、ぜひ北京外国語大学への進学をおすすめします。語学をはじめさまざまな文化や価値観、多国籍の学生との交流など自身の成長に繋がります。ぜひ北京での大学ライフを楽しんでください!

いちばんの思い出はバドミントン部に入部し優勝したこと
川上 優香
学校法人大阪学院大学
大阪学院大学高等学校出身
2023年卒業(28期生)

 今このメッセージを書いているのは 2022 年の冬です。あらためて北京外国語大学で学んだ4年間を振り返ってみる と、一瞬で時が過ぎ去っていったように感じます。コロナの 影響もあり、まるまる4年間、中国で生活し勉強することは できませんでしたが、北京外国語大学で学ぶことができてと てもよかったです。

 2019 年4月から 2020 年1月まで、私は中国の現地で勉強 をしていました。1年にも満たない期間でしたが、毎日が濃 くて思い出いっぱいの9か月でした。なかでもいちばん思い 出に残っている出来事が、中文学部のバドミントン部に入部 し、「北外杯□羽毛球賽」で優勝したことです。優勝したあの 瞬間を、今も鮮明に覚えています。チーム一丸となって協力 して得ることのできた優勝はとても嬉しく、幸せな気持ちで いっぱいでした。部活動に参加したことで、さまざまな国の 方たちと交流する機会が増え、たくさんの新しい友だちがで きました。また、自身の語学力向上にもつながり、留学生活 がより充実したものになりました。

 2020 年1月から 2022 年 10 月中旬まで、コロナの影響の ため日本でオンライン授業を受けていました。大学生活の半 分以上を日本で過ごしていたため、中国語力が伸び悩んだ時 期もありましたが、早く中国に戻れることを願い、中国語検 定のための学習に励むなどしてモチベーションを維持してい ました。中国語検定を受験していく中で、努力し続けていれ ば、現地で生活していなくても語学力は伸び、結果はついて くる、と学びました。また語学力が上がることで、自分自身 の自信にもつながりました。

 2022 年秋。ようやく中国の留学ビザが発給され、北京外 国語大学に戻ることができました。コロナも収束してきてお り、これから入学する方たちは中国で4年間の学生生活を過 ごすことができます。留学することに不安を感じている方も いると思いますが、挑戦する気持ちを大切にしてください。

 私自身、挑戦することで自身の成長につながり、留学したこ とで視野を広げることができました。北京外国語大学で出 会ったすべての人に感謝しています。

 皆さんも勇気を出して、ぜひ挑戦してみてください!応 援しています。

話すスピードに慣れ、語彙力と耳を鍛えることが大事
玉城 吉幸
沖縄県立知念高等学校出身
2022年卒業(27期生)

 私は 2018 年に北京外国語大学のキャンパスに足を踏み入 れました。当時は、新型コロナウイルスが流行する前で、今 のような世界的な行動制限もありませんでしたし、北外の キャンパスには中国人学生や外国人留学生があふれていまし た。今となっては、とても懐かしく思えます。そして、大学 3年生になる直前に新型コロナウイルスが流行し始め、日本 でのオンライン授業を余儀なくされました。

 入学時、私は中国語がまったく話せませんでしたが、最初 に感じた困難は中国人の話すスピードに慣れることでした。 授業で聞いている中国語と、街に出たときに聞く中国語のス ピードの違いに、とても衝撃を受けたのを覚えています。何 と言っているのか、一言も聞き取れないことが何度もありま した。とにかく毎日中国語を聞いて、語彙力と耳を鍛えるこ とが大事だと思います。継続していたら少しずつ聞けるよう になってきます。聞き取れたときの嬉しさでモチベーション も上がるので、諦めずに毎日中国語を聞いてみてください。

 次に、聞き取れるようになってくると、自分の気持ちを中 国語で上手く表現できないことに苛立ちを覚え始めました。 相手が言っていることはわかるのに、自分の意見を伝えられ ない、そんなことが何度もありました。これには、とにかく 覚えた単語や文章のアウトプットが大切だと思います。習っ た単語や文章をその日のうちに誰かに使うなど、自分のもの にしていくと、だんだんと自分の思ったことを正確に、中国 語で表現できるようになっていくと思います。

 しかし、現在香坂班に在籍している私たちは、入学当初か ら中国に行くことができずに、オンライン授業をしてきまし た。確かに現地で学習するよりは、何かと難しい部分もあり ましたが、北外の名だたる先生方の授業を何回も聞けたり、どこにいても授業が受けられたりという利点もありました。 自分の今置かれている状況を恨まず、最大限に活用すれば、 中国語だけでなく、人間的にも大きく成長できたのではない かと思います。そして、日本で培った能力を、中国へ行った際には香坂班、さらには日本人代表として、存分に発揮し、 ご活躍なさることを、卒業生として心より願っています。

 加油(ジアヨウ)(頑張って)!

やりたいことを突き詰め決意をもって飛び込んでみよう
川瀬 泰平
北海道静内高等学校出身
2021年卒業(26期生)

 私は、2017 年に北京外国語大学に入学しました。当時は 中国語はもちろんのこと、中国文化、大学のキャンパス、講 義の様子など何一つわからない状況で飛び込みました。

 それまで勉強にしっかりと打ち込んだことがなく、何か劣 等感のようなものを感じていましたから、両親をはじめ友人 など周囲は心配していましたが、私はとにかくワクワクして いたことを覚えています。

 大学で中国語を学びたいと決意したあと、香坂班のプログ ラムを知りました。中国語の勉強にのめり込むには最高の環 境だと考え、躊躇なく飛び込みました。今振り返っても、当 時の私にとって最高の決断をしたと思っています。

 留学後は、しばらくの間は中国語を聞き取れないですし、発音を真似しても上手にできず恥ずかしい思いもしました。 生活習慣が違うことにも戸惑いました。それでも、ただただ 楽しい日々でした。日本との文化の違いにもストレスを感じることはなく、「こんなことあったんだよ、すごくない?」 と友人同士で笑い合っていました。

 留学に来ているくらいなので、どこの国の学生も基本的に は交流を求めています。日本食レストランに連れていくと喜 んでくれますし、寮で各国の郷土料理を振る舞ってもらうな ど、今思い出すと実に貴重な体験だと思うことを日常的に 行っていました。

 大学3年になると、異国のクラスメイトも増えました。当 時はオンライン授業に切り替わっていたため一緒に教室で受 講することはできませんでしたが、ふとしたときに「あっ、 中国語で会話しているじゃん」と気づき、成長を感じました。

 誰か仲の良い友だちと一緒のほうが安心だから、みんなと 同じようにしたい気持ちは理解できます。私も8割くらいは そのようにしています。ただ、たまには自分のやりたいこと を突き詰めてみてもよいのではないかと思います。その結果、香坂班に出会い、北京学国語大学を卒業し、素敵な友人がで きました。

 留学に限らず、何か決意をもって飛び込んだ先には同じよ うな決意をした友人に出会えると思っています。香坂班での この体験は、私の人生において大切な教訓になりました。
(左端が執筆者)