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卒業生からのメッセージ

多国籍の人々との出会いが考え方をより豊かなものに
渡邉 羽奈
東京都立深川高等学校出身
2022年卒業(27期生)

 私は北京外国語大学へ進学することを決めるまでの過程で、日本の大学への受験失敗という経験をしました。なぜ失敗したのか? それは動機不足によって、勉強を頑張り続けられなかったからです。この経験を通して、私という人間はやりたくない、興味がないことをやり続けるには忍耐力が乏しすぎることに気づきました。同時に、この経験が〝私が本当に好きなことは何か?〟ということを考えるきっかけを与えてくれました。私が好きなことは人との関わりの中で、さまざまな価値観、考え方を学び、自分の知らない感覚と出会うということでした。人と話すことで、自分の見識が広がることがとても嬉しいのです。刺激的だったのが、外国の方々との交流でした。なかでも中国人にとりわけ興味がありました。何故なら、皆さんも一度は感じたことがあるであろう〝中国人は疎まれがちである〟という現象がとても興味深く、〝中国人って実際のところどんな人たちなの?〟という好奇心をかきたてられたからです。このような経緯から、私は中国語を学ぶために、中国へ留学するという決断をしました。

 北京外国語大学での生活は、一言で表すと刺激にあふれた毎日でした。中国の方々は言うまでもなく、世界各国から集う同世代の学生たちと交流する機会がたくさんあり、日本という限られた空間の中では出会えなかった価値観に触れ、自分の思いや気づきに、よい意味で翻弄されていました。コロナウィルスの影響で北京での留学生活は2年という短い期間になってしまいましたが、この2年がなければ、自分が好きな今の私はいなかったと断言できます。

 数か月後には社会人となる私から皆さんに伝えたいことがあります。それは、大学は勉強させてくれる場にすぎないということ。そして人の価値は大学の名前だけでは決まらないということ。就職活動を通じ、身をもって実感したことです。よりいっそう大事なのは、大学卒業時に胸を張って、自分にとって4年間よかった!と言えることだと思います。

 忍耐力のない私でさえ、好きなことのためならと4年間頑張れました。中国語を勉強してみたいと思う人には、北京外国語大学への進学をお奨めします。勇気を出さずとも、片足を突っ込めば、優しい中国の先生方がサポートしてくれます。

刺激的な毎日が成長と学びを与えてくれる
本多 有希
東京都・学校法人実践学園
実践学園高等学校出身
2021年卒業(26期生)

 私はずっと海外に興味があり、大学は絶対に留学したいと思っていました。最初は、日本の大学に入学して1、2年間英語圏に留学しようと考えていました。しかし、ちょうどそのころ中国人の爆買いが日本では話題になっていて、中国語が視野に入り、将来中国語をいかした仕事がしたいと思うようになりました。その国の言葉をある程度話せないと留学できないと思っていましたが、「香坂班」は中国語力がゼロでも4年間本科生として留学できると知り、北京外国語大学に入学することを決めました。言葉もわからず、何も知らない場所で過ごすことに対して、私は不安というよりもワクワク感のほうがとても大きかったです。

 卒業して今思うことは、香坂班として北京外国語大学に留学して本当によかったということです。これは卒業生全員が口を揃えて言うことだと思います。長期休みで日本に一時帰国しても、早く中国に戻りたいと思うほどでした。中国での生活は毎日が充実していましたが、私がいちばんよかったと思うことは出会いです。外国語大学ということもあり、世界中から留学生が集まっています。共通言語を中国語として、外国人の友だちがたくさんできました。放課後に一緒に出かけたり、ときには一緒に自炊したり、さまざまな国の文化に触れることができてとても楽しかったです。

 もちろん、中国人の友だちもたくさんできます。私は、机に向かって勉強するというより、中国人の友だちとたくさん遊ぶこと話すことで、気づいたら中国語が話せるようになっていました。これが言語取得における留学のいいところだと思います。他にもまだ語り足りないくらい留学してよかったことはたくさんあります。

 留学を少しでも考えている皆さんには、ぜひ北京外国語大学へ行ってほしいです。刺激的な毎日が皆さんに成長と学びを与えてくれます。いろんな価値観、文化、学びを与えてくれる楽しい環境は留学にしかないと思います

知らない国の人たちと生活する経験は人生の土台となる
長澤 草太
東京都立杉並高等学校出身
2020年卒業(25期生)

 北京外国語大学に進学する前、私は特に語学に興味があったわけでもなく、英語の成績も特別よかったわけでもありません。どちらかといえば学年で最下位をとるくらい不得意でした。そんな中で私が北京外国語大学への進学を決意したのは、自分の「環境」を変えたかったからです。当時、18歳で自分が行ったこともない国で、知らない国の人たちと共に生活をする経験は、必ずその後の人生の土台となると思い進学を決意しました。

 当たり前ですが、食事をしにレストランへ行っても、メニューに書いてある文字が違う、店員さんの話す言葉が違う、料理の味も注文の仕方やお金の払い方まですべてが今までとは違う環境でした。北京では中国語を学ぶことはもちろんのことですが、現地で働く社会人の方や、日本にいては出会えなかった経営者の方々にもよくしていただいたこともよい経験になりました。こうした出会いや日々の経験を通して、身近な小さな違いにも目を向けられるようになり、自分の感性や考え方を大きく変えることができたと感じています。

 卒業して不動産会社に入社し、現在は転職を経て中国系の商社で働いています。中国のメーカーから産業ロボットを卸して日本の企業向けに販売する仕事です。現在中国のこうしたAI技術は、日本よりも高いレベルとスピードで発展し続けています。

 中国の圧倒的なスピード感と経済成長を現地で身をもって実感したからこそ、外から日本を見ることでわかることや、違いに気づくことがたくさんあります。今、日本は学歴や職歴で評価されるのではなく、一人一人のスキルや能力、コミュニケーション力が重視される時代になってきていると思います。このような時代、中国語のスキルはもちろんですが、それ以上に、自ら行動することで得た、人とは違う経験が必ず役に立ち、自分を大きく成長させることにつながると思います。

 一つの挑戦や行動が自分自身の人生を豊かにできるきっかけになります。ぜひ北京で、すてきな4年間を過ごしてください。

ひとりの時間を作らないで、外に出て中国語を使いまくる!
井澤 優太
東京都立杉並高等学校出身
2019年卒業(24期生)
(写真左が筆者、2021年11月に結婚しました)

 後輩の皆様、こんにちは!

 現在キャリアアドバイザーをしている井澤優太と申します。

 シンプルに、中国語が話せるようになるのってかっこよくないですか? そう思ったので北京に行きました!

 学校の先生はよく「語学はツールにしかすぎません」って言うと思いますが、それは「教科書通りに教える語学」だからです。北京外国語大学で学べるのは「使える中国語、今後一生武器となる中国語」です。これからの世の中、日本人学生の誰もがもっているわけではない中国語というツールを一つもつだけで将来はぐっと広がります。

 自分は大学時代4年間無遅刻無欠席でした。授業を受けるのはとても大切ですが、いちばん大切なのは、ひとりの時間を作らないで、とにかく外に出て授業で習った中国語を使いまくることです。北京で学んだ中国語を通して中国人だけではなく、アメリカ人、フランス人、ボスニア・ヘルツェゴビナ人などの友人ができ、今、一緒に仕事をしている友だちもいます。

 中国語を話せる日本人はたくさんいますし、日本語を話せる中国人は日本にいっぱいいます。北京外国語大学ではもちろん中国語を学びますが、それだけではなく、多国籍の文化を学ぶことができるのです。自分たち島国育ちの日本人があまり学ぶことのない文化に直接触れることができます。

 自分は在学中に、日中交流会、街コン、学生向けのキャリアフォーラム、成人式運営、国際病院の集客などさまざまな経験をさせてもらいました。日本でも上記のイベントを開いているインカレはたくさんありますが、日本人が少ない北京でやることに意味があると思っていました。なかなかうまくいかないこともありましたが、振り返ってみるととてもよかったと思いますし、過去の自分を誇らしく思います。

 北京外国大学の4年間はとても楽しく、自分の行動次第で、価値観が広がり、友人が増え、気がつけば4年間があっという間に過ぎていると思います。

 今迷っているそこの後輩! 迷わず北京へ行っておいで!!